マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督はレアル・マドリード移籍の可能性が浮上しているスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを売却しない方針を明言した。英BBCが報じている。
「マンチェスター・ユナイテッドに来たいと願う選手を求めても、クラブが売却に応じないこともある。我々も同じことだ。我々はデ・ヘアを売り渡さない」
　オランダ自身指揮官はこう語ったという。
　昨季、獅子奮迅の活躍でユナイテッドの欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した守護神は、2016年6月に契約満了となる。ユナイテッドから契約延長のオファーを受けているが、これを固辞してきたデ・ヘアは今季終了後に移籍金ゼロとなってしまうために、移籍金を手にするにはこのタイミングしかない。
　レアル側がユナイテッドの定めた違約金よりも低い移籍金を提示しているために、交渉は暗礁に乗り上げている。レアル側もこう着状態が続いていることから、来季移籍金ゼロで加入する場合、デ・ヘアに年俸とは別に23億円の契約ボーナスを支払うという、ウルトラCを準備していると地元メディアは報じている。
　去就問題のこじれから今季出場機会のないデ・ヘアだが、このままオールド・トラッフォードで塩漬けの日々が続くのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images