マンU守護神デ・ヘア、ユーベ移籍報道を伊メディア否定 「完全なフェイクニュース」
英メディアが報道も、イタリア側はユベントスがすでにGK二人に満足していると分析
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアは、イタリア王者ユベントスに来季から移籍すると英メディアで報じられたが、イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が「完全なフェイクニュースだ」と報じている。
デ・ヘアは現地時間23日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)H組の第3戦、ユベントス戦でスタメン出場するとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの強烈なシュートを弾き出すなど好プレーを連発。チームは0-1で敗れたものの、プレー内容は高評価を得ていた。
そのデ・ヘアは、契約が今季限りで満了となることから去就が注目されている。そうした中で試合当日、英サッカーサイト「caughtoffside.com」が、デ・ヘアが来季にユベントスへ移籍すると報じた。
その根拠は、デ・ヘアの代理人がロナウドやポルトガル代表DFジョアン・カンセロといった今季ユベントスへ加入した選手たちと同じジョルジュ・メンデス氏であることだった。しかし、「カルチョメルカート・コム」は、ユベントス側の取材結果としてポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーとイタリア代表GKマッティア・ペリンを抱える状況にこれ以上なく満足しており、守護神の補強は考えていないと伝えている。
記事では、「完全なフェイクニュースだ」と前日の報道を批判。そしてデ・ヘアは年俸1000万ユーロ(約13億円)のラインで5年契約を軸に交渉しているとした上で、「デ・ヘアとユベントスに関係については、対話は何一つ存在しない」と結論づけた。
こうした移籍報道は、通常であれば獲得する側、今回であればイタリアメディアが噂を報じ、現所属の国のメディアが否定することが多いが、今回は珍しいパターンになった。デ・ヘアの契約延長交渉は決着がついていないが、仮に決裂したとしてもその将来がユベントスにある可能性はなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)