ゲッツェの“偽9番”起用的中 ドルトムント監督を独紙が称賛「新たな命を吹き込んだ」
今季は厳しいポジション争いのなかで劣勢も、強豪アトレチコ撃破に大きく貢献
ドルトムントは現地時間24日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第3節で、スペインの強豪アトレチコ・マドリードを4-0で破った。勝利のなかで輝きを放った一人が、“偽9番”のポジションに抜擢されたドイツ代表MFマリオ・ゲッツェだ。そして、この大一番で大胆采配を見せたルシアン・ファブレ監督をドイツメディアは「ゲッツェに新たな命を吹き込んだ」と称賛した。
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ドルトムントはゴール量産中のスペイン代表FWパコ・アルカセルが欠場。これまでもドイツ人MFマキシミリアン・フィリップや主将のドイツ代表FWマルコ・ロイスなど中盤が本職の選手を前線で起用していた指揮官は、アトレチコとの一戦で背番号10のゲッツェを抜擢し、トップ下のロイスと縦関係の2トップでアトレチコに挑んだ。
“0トップ”、“偽9番”などと形容されることの多いこの戦術で、ゲッツェが起用されることは初めてではない。しかし、ここ最近トップフォームから遠ざかっている背番号10の抜擢は一つの驚きでもあった。
そして、ゲッツェは持ち前の技術を生かしたパスやスペースメイクでチームの攻撃を演出。得点や直接的なアシストこそなかったが、4-0という圧勝劇の中で与えられた役割をこなした。
18歳のイングランド代表MFジェイドン・サンチョの台頭などでポジションを失いつつあったなか、新たなポジションでの可能性を示したゲッツェ。ドイツ紙「WAZ」は「ファブレがゲッツェに新たな命を吹き込んだ」と伝え、指揮官の采配の妙を称えた。
ブンデスリーガで首位を快走するなど絶好調のドルトムントで頼れる男が再び存在感を示し始めた。
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