蘇る闘犬伝説 ガットゥーゾ、イタリア三部の監督就任決定

規律を重視する指導法

 指導者としては、12-13シーズンにプレーしていたスイスのシオンで、シーズン後半の2月から選手兼任監督を務めたのがキャリアのスタート。翌シーズンはパレルモの監督に就任したが、わずか6試合でマウリツィオ・ザンパリーニ会長によって解任された。翌年はギリシャに渡ってOFIクレタの監督に就任していたが、給与未払いの問題もあり、シーズン途中で辞任していた。
 指導者の道を歩み始めてからも、ギリシャ時代に記者会見で机をたたきながらメディアを怒鳴りつけて「文句があるなら来い」と叫んだり、「ボランチに最も大切なものは気合だ」という言葉を残した。さらには「メッシ を止めるには、蹴っ飛ばすしかない」などという現役時代を想起させるような発言や行動で騒がせてきたが、その指導者としてのスタイルは厳格に規律を守らせるものだ。
 3部の未来ある若手選手や、伸び悩んでいる選手たちが、ガットゥーゾ監督の“闘魂注入”をキッカケに大ブレークすることがあるかもしれない。世界遺産であるピサの斜塔を横目に、世界を制した熱い男が再スタートを切る。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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