サウサンプトン吉田、ELプレーオフで今季初右SBフル出場 ポスト直撃のあわや決勝弾も
デンマークの伏兵相手に本拠地で1-1ドロー 本戦出場に苦しい初戦
サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也はヨーロッパリーグ(EL)プレーオフでFCミッティラン(デンマーク)とのホーム初戦で右サイドバックとしてフル出場。試合は1-1でドローに終わった。
吉田はこの試合右サイドバック(SB)で先発フル出場した。試合前、現地紙が予想していた通り、副鼻腔感染症から復帰のイングランド代表DFコールカーが主将DFフォンテとセンターバックを組んだ。前回のEL予選フィテッセ(オランダ)戦では左SBで起用された吉田だが、この試合は今季初めての右サイドバックでの出場となった。ELでは両サイドバック、リーグ戦ではセンターバックと複数ポジションで起用されている。
試合は前半終了間際、サウサンプトンでかつてプレーした相手MFティム・スパルブに先制点を許した。スパルブはサウサンプトンのアカデミー出身で現アーセナルのイングランド代表FWセオ・ウォルコットとともに2005年のFAユースカップ決勝を戦ったOBだった。スパルブは同僚の喜びを拒否するジェスチャーを見せ、古巣への敬意を示した。
1点ビハインドで前半を折り返した。しかし、55分にMFウォード=プラウズがPKを獲得すると、昨季負傷でシーズンを棒に振ったエースFWジェイ・ロドリゲスがこれを決めて同点に追いついた。ロドリゲスが2014年3月以来となるゴールで勢いに乗ったチームはボール支配率60パーセントと優位に進めた。
吉田も終盤に見せ場を作った。後半アディショナルタイムには左SBターゲットからのクロスにヘディング合わせ、ポストを叩くなどあわや決勝弾という場面もあったが、チームを勝利に導くことはできなかった。
ホームでの一戦だけに、勝利の欲しかったが、試合はこのまま1-1で終了。本戦出場のためには、第2戦で勝利または2-2以上での引き分けが求められる。本戦進出に向けて苦しい状況となった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web