自分の居場所を追い求めて―― 元日本代表DF鈴木大輔の“人生”を懸けた挑戦

柏レイソルDF鈴木大輔【写真:Football ZONE web】
柏レイソルDF鈴木大輔【写真:Football ZONE web】

ロシアW杯は海外組が中心となり「経験を生かして相手に合わせてやり方を変えていた」

 スペイン2部ヒムナスティック・タラゴナで3シーズンプレーしたDF鈴木大輔が、Jリーグ復帰を決断した理由の一つが日本代表への復帰を目指すためだった。最後に日の丸を背負ったのは、ハビエル・アギーレ前監督時代の2014年10月14日。FWネイマール(現パリ・サンジェルマン)に4得点を喫した王国ブラジル戦で後半39分からピッチに立って以降、代表における時計は止まっている。鈴木も「代表に入りたいなと思います」と意欲を見せる。

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 ロシア・ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバー23人に鈴木の名前はなかった。しかしバヒド・ハリルホジッチ前監督(現ナント監督)体制では2017年5月以降、今年3月のベルギー遠征までタラゴナには日本サッカー協会から招集レターが毎回届いていた。

「たしかにレターは届いていました。ただ、それに自分の感情をコントロールされないように、と思っていましたね。(実際に代表へ)行ったら自分が頑張るだけだし、選ばれなかったらタイミングじゃないんだろうな、と。レターが来たから『俺はできる』というのはなかったです」

 では、日本史上3度目のベスト16進出を果たしたロシアW杯の戦いは、鈴木の目にどのように映ったのか。23人中15人が海外組という構成で挑んだなか、選手個々の経験を感じたという。

「(日本の)レベルが上がっている、強いチームだなと思いました。個人的に思ったのは、海外を経験している選手が多く出場していて、彼らが自分たちの経験を生かして相手に合わせてやり方を変えていっているな、と。今後そういう選手がどんどん増えてレベルが上がっていくだろうし、一人ひとりの経験はすごく大事だなと思いました」

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