プレミアリーグ・チェルシーが、移籍マーケット終盤に大きな動きを見せようとしている。マンチェスター・ユナイテッド移籍目前と見られていたバルセロナのFWペドロ・ロドリゲスを2100万ポンド（約41億円）で獲得したのに続き、今度は中盤強化へユベントスのMFポール・ポグバ、守備再建へエバートンのDFジョン・ストーンズの獲得をもくろみ、併せて1億ポンド（約193億円）を投じる準備があると、英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
　
　チェルシーはすでに、21歳のイングランド代表DFジョン・ストーンズに対し、4000万ポンド（約77億円）という破格のオフ ァーを送っている。実現すれば、DFとしてはプレミアリーグ史上最高額での獲得となる。リーグ2試合で5失点と悩めるチェルシーにとって、右サイドバックとセンターバックをこなし、将来性豊かなストーンズは理想的な人材。獲得に投資を惜しむつもりはないようだ。
　そして、今夏の移籍市場最大の注目株に手を伸ばそうとしている。マンチェスター・シティやレアル・マドリードなどビッグクラブが獲得を狙い、チェルシーも同様に獲得を狙っていると再三報じられてきたポグバだ。
　ロマン・アブラモビッチ会長はポグバ獲得のために使える資金として、上限6000万ポンド（116億円）に設定したとリポートされている。ユベントスとしては、今季からクラブの背番号「10」を背負うフランス代表MFを放 出するつもりは毛頭ないはずだが、チェルシーは金銭に加え、ユベントスが獲得を希望しているというMFフアン・クアドラードを交渉に含める可能性があるという。
　
　比較的静かな夏を過ごしていたチェルシーだったが、開幕直後の低調なパフォーマンスを受け、ガーナ代表DFババ・ラーマン、FWペドロ獲得と、積極的な動きを見せ始めている。1億ポンドという圧倒的な資金力を武器に、さらなる大物2人の獲得は実現するのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images