ロペテギ解任論浮上のレアル、元チェルシー監督・コンテ招聘の“障害”を伊メディア指摘
チェルシーとの契約を残して解任 後任に指名するには契約関係をクリアにする必要あり
スペインの名門レアル・マドリードは、成績不振によりフレン・ロペテギ監督を解任する可能性があるという報道が絶えない。その後任候補はイタリア人指揮官アントニオ・コンテ氏が有力視されているが、就任には大きな障害があるという。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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コンテ氏はレアルの他にも、イタリアの名門ACミランがジェンナーロ・ガットゥーゾ現監督を解任した場合の後任候補だと記事ではレポートされている。ユベントスやイタリア代表、プレミアリーグのチェルシーで実績を残しているだけに、現在チームを率いていないフリーの状況では有力候補になるのは自然だ。
しかし、コンテ氏とチェルシーの「別れ方」に問題があるという。それが、今季のプレシーズンが始まって間もなく解任されたものの、それが「契約解除」ではないということだ。
記事では、コンテ氏はチェルシーとの契約を残したまま指揮官を解任されているという。つまり、現在も年俸1080万ユーロ(約14億円)とされる高額報酬を受け取り続け、それが終了するのが今季の終了時点。つまり、仮にレアルがロペテギ監督の後任としてコンテ氏を指名した場合、チェルシーとの契約関係をクリアにする必要がある。それと同時に、コンテ氏は何もしなくても残り8カ月ほどは高額の報酬を受け取る。つまり、それよりも安いサラリーを提示しても、金銭的なメリットが何もない状況だ。
結局、他クラブがコンテ氏を指揮官に任命する場合は、来季をスタート時点にするほうが問題は起こらない。レアルはフロレンティーノ・ペレス会長がコンテ氏と接触したとも現地メディアで報じられたが、その実現には契約と金銭の問題をクリアにするだけの熱意と交渉、それに加えて年俸の保証が必要という状況にあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)