八百長事件のカターニャ、勝ち点12減確定でイタリア3部降格が確定

元日本代表FW森本も所属したシチリア島の古豪に鉄槌下る

 八百長事件に揺れていたセリエB・カターニャが昨シーズンの総勝ち点から12ポイントマイナスという厳しいペナルティを受けることが確定した。昨季セリエB残留を決めていたカターニアだったが一転、レガ・プロ(3部相当)への降格が決まった。伊地元紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などが一斉に報じている。
 カターニャは今年6月、アントニオ・プルヴィレンテ前会長ら幹部7人が八百長に関与していたとして、逮捕されていた。前会長はセリエBで残留争いをしていたチームを救うためにと、昨季終盤の試合で1試合につき10万ユーロ(約1400万円)を支払っていたことをすでに認めていた。これにより、プルヴィレンテ前会長とパブロ・コセンティーノ前副会長の2人はすでにスタジアムへの入場禁止処分を受けている。
 昨季カターニアは15位。自動降格となる20位チッタデッラとは勝ち点差5で、残留プレーオフを戦った18位モデナとの勝ち点差はわずかに2というギリギリの状況でシーズンを戦い終えていた。
 しかし、八百長で残留を勝ち取った代償はあまりに大きかった。かつて元日本代表FW森本貴幸(千葉)も所属し、セリエAを主戦場にしたシチリア島の古豪は今季シーズンから3部リーグから出直しを図り、禊の道を歩むことになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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