女子選手が集客する意義 ベレーザ10番籾木、「5000人満員プロジェクト」挑戦の舞台裏
「今日がスタート。女子サッカーは観客と選手が協力し合って良いものを作っていける」
「変にここで成功して、『これで良かった』で終わってほしくない。たぶんワールドカップ優勝の時も、優勝して良かったで終わっている。同じような流れになってしまうのが怖いと感じているので、ギリギリ届かないくらいがちょうどいい。正直成功じゃないくらいがちょうどいいかなと思っています。
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仮に、今日集まっても次に集まらなかったり、今後につながらないと意味がない。自分自身が良いサッカーを見せていくのは当然なんですけど、それだけでは観客は集まらないというのは、過去3年でベレーザが3連覇した時のデータで分かる。今後どうしていくかが重要ですね」
籾木はプロデューサーとしての出来を問われると、「60点くらいですかね」と笑顔を見せた。
「今日が最初で最後ではなく、これがスタート。見に来てもらう人を呼ぶことで選手自身もより一層の自覚と責任が生まれてくると思うし、女子サッカーは観客と選手が協力し合ってもっと良いものを作っていける。ベレーザのサッカーは、日本女子サッカーのなかで唯一新しいことをやっていると感じています。自分自身も今シーズン監督が変わって新しいサッカーになって、サッカーの考えの幅が広がった。一試合一試合課題を修正していくのが、今のベレーザの強み。毎試合どうやって成長していっているのか、という視点で見てもらえてば面白いんじゃないかなと思います」
最後に「手ごたえは少し」と語った籾木。ベレーザの10番が見せた行動は、日本女子サッカー界に一石を投じることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)