開幕戦先発濃厚なミラン本田が直面する試金石 「常に3人と競争状態」

伊メディア開幕特集 昨季失速の背番号10の「継続性」こそが鍵

 記事では、「継続性」というワードが、本田に対して最も疑問が残る部分だとしている。昨季、本田は日本代表の一員としてアジアカップを戦うためにシーズン中にチームを離脱した。シーズン前半戦で見せていた活躍が、そのアジアカップを境に見られなくなったことを指摘し、今シーズンに関する懐疑的な部分だとしている。

「最初の2ヵ月間は最高のレベルでプレーしていた。しかし、その後すぐに失速してしまった。そして、アジアカップから帰ってきた彼は、良い準備ができていないようだった。今シーズンもスタートはミハイロビッチ監督にレギュラーで起用されそうだが、フルシーズンを戦うにはフィジカル面で物足りない」
 そのため、ミランでトップ下の位置を確保し続けるためには、競争に勝ち続ける必要があるとしている。
「ジャコモ・ボナベントゥーラ、ジェレミー・メネズ、移籍が成立した場合のロベルト・ソリアーノとは、シーズンを通じて常に競争状態にある。この日本人にとって、ライバルであり続ける。ミハイロビッチ監督の要求に応え続けなければいけない」
 イタリア代表ボナベントゥーラ、腰痛の再発したメネズ、昨季までサンプドリアで教え子だった司令塔ソリアーノの3人こそが、本田のライバルとなっている。
 プレシーズンでは本田に対して厳しい論調を並べていたが、ペルージャ戦で有無を言わせぬ結果を出したため、リーグ開幕を前にその評価はポジティブなものへと変わりつつある。だが、ペルージャはセリエBの格下であることも事実。その評価を確立し、レギュラーのポジションを確保し続けるためにも、チームだけでなく本田自身も開幕ダッシュを決めたいところだ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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