「やっぱり強い」 INAC岩渕真奈、大一番の白熱ドローに感じた女王ベレーザとの“差”
ベレーザの優勝を阻止すべく、サイドから果敢に仕掛けてゴールに迫ったが…
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部のINAC神戸レオネッサは、20日のリーグ第16節日テレ・ベレーザとの大一番を0-0のスコアレスドローで終えた。目の前での優勝を阻止し、逆転でのタイトル獲得に望みをつないだものの、残り2試合で勝ち点差5は変わらず。先発フル出場したなでしこジャパン(日本女子代表)FW岩渕真奈は、「ベレーザの方が上と言ったら悔しいけど、やっぱり強い」と悔しさを滲ませた。
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敗れればベレーザのリーグ4連覇が決まる一戦、INACは岩渕を右サイドハーフで起用し、前線にFW京川舞と韓国代表MFイ・ミナを並べた。7月のリーグカップ決勝では「引いて守る」(岩渕)プランで挑んだ末、後半40分に失点して0-1で屈したが、この日は最終ラインを高く保ち、前から果敢にプレッシャーをかけていった。
岩渕も前半3分に右サイドを突破して京川にクロスを上げてシュートチャンスを作れば、対峙したベレーザのFW宮澤ひなたやDF有吉佐織を相手に次々とドリブルを仕掛けてゴールにアタック。試合途中にはポジションを左サイドに変え、攻撃を牽引しようと奮闘した。
「前半は結構(ボールを)受けられて、仕掛けという部分では悪くはなかった」と振り返るが、粘り強い守備でベレーザの猛攻に耐え抜いた一方で、攻撃では決定打に欠けてゴールをこじ開けることができなかった。
「今日は外で回すというのを意識していました。外で受けた方がフリーでスペースがあるなかで自分も仕掛けられるので。自由にやっていいと言われたなかで、駆け引きしながらやれたとは思います。でも……、プレープレーでビビッて簡単にボールを出してしまったり、せっかく奪ったのにすぐに取られてしまったり、もったいないシーンが何個かあった。INACは“綱渡り”のパスが多い。そういう部分を落ち着かせられたら、中に入ったり外に入ったりまめにできる。自分たちが自信を持ってボールを回せるようにならないと、もう一個上には行けないかな、と」