憧れのイニエスタと競演した中村憲剛 「幸せ」と並ぶ「負けたくない」ライバル心
対戦したイニエスタについて中村は「やっぱり素晴らしい」と舌を巻く
川崎フロンターレの元日本代表MF中村憲剛は、20日に行われたJ1リーグ第30節のヴィッセル神戸戦で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと対戦したことを「幸せに思う」と振り返りつつ、「負けたくない」とライバル心を燃やしていた。
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豪雨の中で行われた一戦は序盤から激しい打ち合いとなり、川崎はイニエスタを起点とした神戸の攻撃に手を焼くと、前半だけで3点を失う苦しい展開となった。しかし、2-3で迎えた後半に猛攻を仕掛けて3得点を奪い、5-3と逆転勝利を収めた。
この日はボランチに配置された中村は、イニエスタと近い距離でプレーする機会が多かった。試合後、憧れの存在と公言していた世界的名手との対戦を振り返った。
「素晴らしい選手であることは間違いなかった。だけど、バルサの時とは周りの選手が違う。周りによって変わってくるスタイルでもあるから。ただ、一選手としては、プレー精度、ビジョン、観点はやっぱり素晴らしい」
中村は、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスら世界最高峰の選手と共闘していたバルセロナ時代と同じパフォーマンスを、イニエスタが神戸で発揮することは難しいことを指摘しつつ、司令塔としての実力に舌を巻いていた。
「彼と同じピッチに立てたことを幸せに思う」と、バルサファンとして長きにわたり応援していたイニエスタとの競演に喜びを表した一方、「でも、同時に負けたくないっていう気持ちもあるから」と、あくまでJリーグの舞台を戦うライバルとしての意識が沸き上がったことも強調していた。
イニエスタも川崎の選手について「いいサッカーをしており、個人の質も高い」と絶賛しており、この日幾度となくチャンスメイクした中村の姿も、強い印象として残ったに違いない。