中島と堂安を輝かせる「45度の間合い」 “名ドリブラー”金田氏も唸るボールタッチの質
両サイドが45度でボールを持てると「チームの攻撃がノッキングしない」
守備戦術が発達した現代サッカーにおいては、攻撃側の選手に相手陣内で大きなスペースと多くの時間は与えられない。限られた空間と時間のなかで、いかに正確なファーストタッチでボールをコントロールし、自らの間合いに持ち込めるかが局面打開の鍵となる。
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金田氏は日本代表の両サイドに、こうしたプレーを「本能的にできる選手が次々と出てきたことが大きい」と語り、「45度の体の向きのなかで、シュートもパスも味方も使うことができる。プレーの選択肢が常に豊富だから、チームの攻撃がノッキングしない」と、よりスピーディーな展開が可能になるという。
来年1月のアジアカップでは、日本に対して自陣にベタ引きし、よりスペースを消してくる相手も出てくるだろう。ウルグアイとは全く異なるそうした相手に対し、中島や堂安ら両サイドを務める選手がどのようなプレーを見せていくのか。新世代アタッカーが放つ勢いが本物かどうか、真価が問われることになる。
[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)
1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。
(FOOTBALL ZONE編集部)