怒りのウルグアイ、整列&握手せず退散も… エースが通路で日本人選手に見せた優しさ
試合後の通路で一人ひとりに優しく手を添え… 日本人選手に対するリスペクト
日本開催のゲームでは試合終了後、ピッチ中央に審判団と両軍選手が整列し、握手を交わして健闘を讃え合うのが慣例となっている。だが、判定への不満を示していたウルグアイ代表の選手は整列せず、握手をしないままロッカールームへ退散。ウルグアイの選手にとって、試合後の整列は馴染みのない形式だったとはいえ、ピッチ上で日本の選手だけが一列に並ぶ異様な光景に、スタンドでもざわつきが広がった。
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その後の取材エリアでは、日本とウルグアイの選手たちが同じ通路に姿を現したが、ピッチ上で怒りを露わにしていたエースFWカバーニは、一転して粋な行動を見せる。
報道陣にコメントする日本人選手の背後を通過してバスに向かったカバーニは、MF遠藤航(シント=トロイデン)やDF長友佑都(ガラタサライ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)ら一人ひとりに優しく手を添え、労をねぎらった。
そこにあったのは、整列や握手をせずに引き揚げた際の怒りの感情ではなく、対戦相手へのリスペクトだ。突如背後から手を添えられた日本人選手は一瞬驚きの表情を浮かべるが、振り返った時にカバーニはすでに過ぎ去っており、その大きな背中を見つめるのみだった。
他のウルグアイ代表選手は静かに通り過ぎただけに、カバーニの対応が一層際立った形だ。打ち合いを演じた日本代表の選手たちを認めたからこその行動と言えるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)
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