嬉しい手のひら返しだ! 1G1Aのミラン本田に伊各紙が満場一致の最高評価

司令塔失格から一転、電光石火の一撃などで最優秀選手に

 ACミランの日本代表FW本田圭佑が17日のイタリア杯3回戦ペルージャ戦で1得点1アシストの活躍で2-0勝利の立役者となった。イタリア地元スポーツ紙3紙が本田を最優秀選手に選出するなど、満場一致の最高評価で絶賛した。
 ガゼッタ・デロ・スポルト紙はこの試合の最優秀選手に本田を選出し、単独で最高点の7.5点を与えている。寸評では「昨シーズンは、公式戦初ゴールを7分で決めたが、今季はそれよりも3分多くかかった」と、昨年のラツィオとのセリエA開幕戦で決めた前半7分のゴールを持ち出しながらも、本田の2年連続の電光石火のゴールを讃えている。そして、「2-0となるアシスト。開始31分で5回もシュートを放った」とし、プレシーズンではインパクト不足と苦言を呈されていた背番号「10」の積極姿勢も評価していた。
 セリエBという格下相手の完勝劇でその他の選手も高評価を手にした。最低点はボランチに入ったMFボナベントゥーラと本田の代わりに後半途中出場したFWメネズの6点。本田のアシストでゴールを決めたFWルイス・アドリアーノは7点の評価だった。
 一方、コリエレ・デロ・スポルト紙は「ミランが戻ってきた。本田とルイス・アドリアーノが試合を締めくくり、精算した」と報じている。本田はアドリアーノと並ぶ7.5点の高評価。最低点は新加入のイタリア代表MFベルトラッチの5.5点だった。
 トゥット・スポルト紙でも本田はアドリアーノと並ぶ7.5点の評価。「昨シーズンと同じように、スーパーなスタート。GKロザーティと居合わせて、10分で屈服させた。ミハイロビッチ監督が司令塔に要求しているアプローチではないが、相手を痛めるシュートにはクオリティーがある。チームメートにもゴールを決めさせた」と、昨年に続く順調な船出に賛辞を送っている。最低点はメネズ、MFデヨング、ベルトラッチ、見せ場のなかったGKディエゴ・ロペスの6点だった。
 プレシーズンでは結果を出せずに、インパクト不足、司令塔失格の烙印と散々な評価を地元メディアから受けてきたが、昨季に続くスタートダッシュで本田が一気に評価を取り返した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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