本田イタリア杯で大爆発! トップ下で1ゴール、1アシスト
トップ下で躍動! 2-0勝利の立役者に
プレシーズンの苦戦をはね返すような最高のスタートになった。ACミランの日本代表FW本田圭佑は、チームの今季最初の公式戦となった17日のイタリア杯3回戦のペルージャ戦でトップ下のスタメンをつかむと、1ゴール1アシストの大活躍でその起用に応えた。チームも2-0で勝利し、その大きな原動力となった。
昨季のリーグ開幕戦に続き、ミランのシーズン最初のゴールは今季も背番号「10」によってもたらされた。前半10分、左サイドからDFルカ・アントネッリがドリブルでボールを持ち運ぶと、ゴール前に走り込んだ新加入のブラジル代表FWルイス・アドリアーノへとグラウンダーのパス。アドリアーノがこれをスルーすると、そこに走り込んだのが本田だった。トラップで相手DFを置き去りにすると、相手GKとの1対1を冷静に左足でゴール左に流し込んでネットを揺らした。シニシャ・ミハイロビッチ新監督のミラン公式戦初戦で記念すべき初ゴールをプレゼントした。
そして、トップ下本田はアシストでも輝きを放った。同28分、中盤で縦パスを受けた本田はワンタッチで新加入のコロンビア代表FWカルロス・バッカにつなぎ、バッカもワンタッチで本田にボールを戻すと、反転して相手DFラインを切り裂くスルーパスを供給。走り込んだアドリアーノは相手GKと1対1になり、左足で冷静にゴール。試合開始から30分もしないうちに、新加入の強力2トップとの好連係でチームに2得点をもたらした。
チームはそのまま2点リードを保ち後半24分、お役御免とばかりにFWジェレミー・メネズと交代でピッチを後にした。その後も退場者を出して10人になったペルージャに得点を許さず、ミランのシーズン初戦は2-0の勝利。イタリア杯4回戦へコマを進めた。
プレシーズンでは、結果とインパクトを残せなかった。イタリアメディアからは酷評ともいえる評価が並んだ本田だったが、公式戦が始まった瞬間にそれら全てをはね返すような躍動を見せた。その栄光の背番号「10」にふさわしいプレーを見せた。週末の今季セリエA開幕戦のフィオレンティーナ戦に向け、ミハイロビッチ監督やチーム首脳陣に最高のアピールとなった。シーズンのスタートは上々と言えるものになった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images