元日本代表DF鈴木大輔が見たかつての“鬼門”スペイン 乾&柴崎が輝きを放った要因は?

ディフェンダーとしてスペイン2部ヒムナスティック・タラゴナで3シーズンを過ごした鈴木大輔【写真:Getty Images】
ディフェンダーとしてスペイン2部ヒムナスティック・タラゴナで3シーズンを過ごした鈴木大輔【写真:Getty Images】

乾と柴崎に共通するのは「守備のできる選手になっている」こと

 ひと昔前まで、スペインは日本人選手にとって“鬼門”と呼ばれていた。日本人選手として初めてリーガ・エスパニョーラに足を踏み入れたFW城彰二を筆頭に、FW西澤明訓、FW大久保嘉人(現・ジュビロ磐田)、MF中村俊輔(現・ジュビロ磐田)、MF家長昭博(現・川崎フロンターレ)ら数々の才能あふれる代表経験者が挑んだが、高い壁に跳ね返されてきた。「自分たちが一番だと思っている」(鈴木)なかで、乾と柴崎がスペインで評価を得られるようになった理由はどこにあるのか。鈴木は二人のある進化を証言する。

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「乾選手と柴崎選手は能力が高いので、すぐに適応したと思います。でも、彼らに共通しているのは、戦術面を学んで“守備のできる選手”になっていること。どれだけ上手い選手でも、チームの守備戦術で求められる動きができなければ、試合には出られません。2部でそうだったので、1部ではそれがより顕著だと思います」。

 鈴木はスペインサッカーの「目の前の瞬間に生きている感覚」に魅了されたという。

「全員で喜んで、全員で盛り上がって、全員で戦って、全員で泣いて、全員で笑って……。練習から本気度が違ったというか、一瞬一瞬に懸けているなというのが伝わって、自分もその瞬間に生きていく気持ち良さを学びました。教育と文化の違いなのでどちらが良いというのはありませんが、日本はどちらかと言うと感情を表には出さない傾向があるので、少なからずギャップは感じましたね」

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