アルゼンチン暫定監督、“メッシ依存”から脱却のチーム作りに着手「それができれば…」

(左から)アルゼンチン代表のスカローニ暫定監督、FWメッシ【写真:Getty Images】
(左から)アルゼンチン代表のスカローニ暫定監督、FWメッシ【写真:Getty Images】

暫定監督の下で一定の結果を残す新生アルゼンチン代表、メッシは9月・10月と未招集

 アルゼンチン代表はFWリオネル・メッシ(バルセロナ)というスーパースターを擁しながら、この10数年間で国際大会のタイトル獲得を逃し続けている。失意のロシア・ワールドカップ(W杯)を終えてリオネル・スカローニ暫定監督が就任したなか、“メッシ依存”からの脱却を目指しているようだ。スペイン紙「AS」が報じている。

 アルゼンチンはホルヘ・サンパオリ前監督体制下、ロシアW杯南米予選最終戦でメッシがハットトリックの活躍を見せて苦しみながらも突破。本番のグループステージでは、大会準優勝のクロアチアに0-3と完敗を喫したが、2位通過を果たした。しかし16強で大会を制したフランスに3-4と敗れ、世界一を逃した。

 4度目のW杯挑戦も悔しさにまみれたメッシは、9月と10月のアルゼンチン代表招集を見送られた。そのなかでスカローニ監督率いる新生アルゼンチンはグアテマラに3-0、コロンビアに0-0。そして現地時間11日に行われたイラク戦では4-0と一定の結果を残している。

「メッシが将来的にいてくれれば嬉しいよ。彼は世界最高の選手だからね」

 試合終了後の会見で指揮官はこのように話した。今回の試合では、メッシだけでなくFWゴンサロ・イグアイン(ACミラン)、FWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)も不在で、スカローニ氏は暫定監督ながらチーム再建を託されている。それだけに「もし彼がいなければ我々はチームとしてプレーしなければいけないし、それができるようになれば、打ち破るのが難しいチームとなれるはずだ」と語っている。

 スカローニ暫定監督は「現状は11月まで任期があり、その後は分からない。選手たちは代表でプレーを続けられれば幸いだし、他の選手と融合できれば」と展望している。自身の去就は不透明ながら、メッシ抜きでも戦えるチーム作りを推し進めようとしているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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