“アジア杯想定”のパナマ戦で見えたもの 低調な日本を変えたキラーパスと両翼の奮起

これまでは守備を固める相手をいかに崩すか、16日ウルグアイ戦はいかに勝機を見出すか

 試合後の森保監督は「10月のキリンチャレンジカップの2試合で、できるだけ多くの選手にピッチに立ってもらいたかったし、プレーを見たかった」と語り、「公式戦でA代表初選出がいたり、経験のある選手と一緒にプレーすることで、融合というか、化学反応があったかどうか分かりませんが、チームの融合と全体の戦術浸透はできたので、次の試合につながると思う」と手応えを口にした。

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 まさに、その通りだろう。先月のコスタリカと今回のパナマ、11月のベネズエラとキルギスは来年1月のアジアカップに向けて、守備を固める相手をいかに崩すかのシミュレーションとなるマッチメイクではないだろうか。しかしウルグアイは違う。パリ・サンジェルマンのFWエディンソン・カバーニら世界有数のアタッカーを有しており、強国からいかに勝機を見出すかという試合になる。

 ただ、12日のテストマッチでウルグアイは韓国に1-2と負けているだけに、アジア遠征における彼らの“本気度”は微妙なところでもある。

六川 亨

1957年、東京都生まれ。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年に退社後はCALCIO2002、プレミアシップマガジン、サッカーズ、浦和レッズマガジンなどを創刊して編集長を務めた。その傍らフリーの記者としても活動し、W杯や五輪などを取材しつつ、「サッカー戦術ルネッサンス」(アスペクト社)、「ストライカー特別講座」、「7人の外国人監督と191のメッセージ」(いずれも東邦出版)などを刊行。W杯はロシア大会を含め7回取材。現在は雑誌やウェブなど様々な媒体に寄稿している。

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