マンU英雄キャリック、アーセナル移籍に迫った過去を激白 破談理由は“17歳の天才”
「ファブレガスがベンゲルの心を変えてしまった」
「試合当日、僕はアーセナルの試合を見ていたんだ。ユナイテッドとの試合だった。そこで僕は、ある少年を目にした。17歳のファブレガスだ。目覚ましいプレーを見せていたが、正直それほど重要な存在になるとは思っていなかったんだ。試合が終わってから家にずっと座っていた。契約の詳細を詰める連絡を待ったんだ。待ちきれなかったよ。だけど、待てども待てども、連絡が来ることはなかった」
当時の状況をそう振り返ったキャリック。連絡を待ち望み、そしてついに電話が鳴ったという。
「代理人が電話してくれたんだけど、『すまないマイケル、監督が必要ないと判断した。ファブレガスでいくようだ。本当にすまない』という答えが帰ってきた。ファブレガスのパフォーマンスが、僕を必要としてくれたベンゲルの心を変えてしまったんだ」
当時バルセロナの下部組織からアーセナルに加入し、プロデビューを果たした元スペイン代表MFセスク・ファブレガスという天才の台頭により、キャリックはアーセナル加入の実現をあと一歩のところで逃していた。
アーセナル行きを逃したキャリックだったが、その後トットナムを経て、ユナイテッドで大成功を収めている。当時アーセナル移籍が実現していれば、また違ったキャリアを歩んでいたに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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