エバートンのベルギー代表FWロメル・ルカクは15日、敵地サウサンプトン戦で2得点を決め、3-0の勝利に貢献した。その第2節の主役となったストライカーと、試合前の相手サポーターとの心温まる交流が話題になっている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。 今季チェルシーから2800万ポンド(約55億円)の移籍金で加入したストライカーは試合前のウオーミングアップ中で青ざめたという。放ったシュートがゴール裏のスタンドに飛び込み、観客の中年女性に直撃してしまったのだ。 ルカクは、スタンドの階段を駆け上がると、ぶつけて しまった女性に謝罪。抱擁の後、エバートンのユニホームをプレゼントしたという。隣に座っていた女性の友人の男性とも握手をすると、さっそうとピッチに戻った。ルカクの優しさあふれる行為には、赤と白のユニホーム姿のサウサンプトンサポーターからも大きな拍手が上がった。 特集では「ルカクはほどなく前半に2得点を挙げ、(シュートにおける)正確さを証明し、ビジターの3-0の勝利に貢献した。そのため、セインツファンにとっては、少しばかりの慰めとなった」と報じている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images