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ドイツ代表OB、W杯惨敗後のレーブ続投を疑問視 長期政権は「物事が機能しなくなる」
元主将バラック氏は退任が望ましかったとの見解示す 「続投すると聞いて驚いた」
元ドイツ代表MFミヒャエル・バラック氏がドイツ国際公共放送「ドイチェ・ヴェレ」(DW)のインタビューに応じ、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督はロシア・ワールドカップ(W杯)終了後に退任すべきだったとの見解を示した。
ドイツ代表は今夏のW杯で、初戦でメキシコに0-1で敗れると、続くスウェーデン戦は2-1で勝利したものの、最終節の韓国戦を0-2で落とし、史上初の1次リーグ敗退を喫した。屈辱的な結果を受け、国内ではレーブ監督の去就が注目を浴びたが、ドイツサッカー連盟(DFB)は続投を決定。2006年に就任した同監督と先に結んでいた22年までの契約を全うするとした。
しかしバラック氏は「私は他の多くの人と同じように、彼が続投すると聞いて驚いた。彼のようにこれほど長く一つのチームを率いていると、物事が機能しなくなる。いつかはそれを認めなくてはならない」と、退任が望ましかったとの意見を口にした。
バラック氏はレーブ監督が14年W杯の優勝メンバーを中心にチームを作り上げたことは「ごく普通のこと」としたが、指揮官は自身の決定に責任があるとコメント。「調子の悪い選手が数人おり、いくつかのポジションに関しては、必ずしもベストな選手が担当していたわけではないことが以前から明らかだった。だから(DFBの)首脳陣は、このまま彼に任せていいのかどうか判断すべきだった」と述べた。
かつてドイツ代表で主将も務め、1999年から2010年までに98キャップを数えたバラック氏は、「W杯は大きな失望だったが、そこには理由がある。その理由は真面目に分析されるべきだが、監督の続投をとうに決めておいて『分析した』と言うべきではない。それは本当の分析とは言えない」と、DFBの対応を問題視。DFBは14年W杯優勝という栄光に依存していたと批判し、「たとえ8年間高いレベルをキープし、世界王者になったとしても、サッカーの世界は移り変わりが非常に早く、毎日新たに挑戦していかなくてはならない」と警鐘を鳴らした。