幕を開けた香川の逆襲、原点回帰で取り戻した喜び 「サッカーを楽しんでいる」

新監督の下で初心に戻る

 恩師である名将ユルゲン・クロップ前監督が、昨季途中に退団を発表し、トーマス・トゥヘル新監督が就任。それにより、チーム全体が再び原点回帰したという。
「新監督の目指す戦術は、香川に合っているのでは?」という質問については、日本代表のアタッカーは「前半に大勝している試合は、後半は、やっぱり主導権を握られ気味ですけど、それでも僕たちが主導権を握り続けた。なおかつポゼッションする時間が前より明らかに増えてる。無理に仕掛ける んじゃなくて、サイドを揺さぶりながら人数が集まったり、良いコンビネーションになった時に、仕掛けていくっていうところは浸透しつつある。いつもとは違う手応えを感じていたので、やっていても楽しかったですし、監督もそういうポゼッションを求めている」と好感触を語っている。
 後半40分までプレーし、MFベンダーとの交代でピッチを後にした香川は試合後、勝利の輪に満面の笑みで加わった。強豪ドルトムントは昨季、一時最下位に低迷するなど、苦しいシーズンを送った。マンチェスター・ユナイテッドで出場機会を失い、昨季開幕後に復帰した香川にとっても実戦感覚を取り戻すために苦労を重ねた。
 復活を期すドルトムントとともに、香川の逆襲が華麗に幕を開けた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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