ドルトムント監督の“メモ”が躍進の秘密? 新鋭FWも証言「僕のコース取りも…」
選手交代の際にファブレ監督が“メモ”を見ながら選手に指示
ドルトムントのルシアン・ファブレ監督が選手たちに指示を出す時に使っている“メモ”が、注目を浴びている。ドイツ誌「シュポルト・ビルト」は「BVB(ドルトムントの略称)躍進の最大の秘密は指揮官のポケットの中にあった」とし、その「とてつもないマジックの種を明かす」と報じている。スイスメディア「ブリック」がその内容を伝えた。
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試合中、ファブレ監督は常にメモを取っており、メンバー交代の際にはそのメモを見ながら選手に指示を出す姿が捉えられている。メモに何が書かれているのか、との質問に対し、ファブレ監督は笑って「何も書かれてないよ!」と応じたそうだが、実際は選手にとって有益な情報が記されているようだ。
「シュポルト・ビルト」によれば、メモにはボールのないところでの動き、走る方向、プレスのかけ方、試合中に分かった相手の弱点などが書かれているとのこと。実際にFWヤコブ・ブルーン・ラーセンはこう証言する。
「そうだよ。監督は僕にどう相手に向かっていくべきか伝え、僕らが攻撃中にどうプレスをかけていけばいいかを話してくれた。それに、僕のコース取りについてもスケッチしてあった」
指揮官の“メモ”の効果だろうか、ドルトムントは現在絶好調だ。今季公式戦で挙げた29ゴールのうち23ゴールが後半に生まれ、4試合で先制されながら勝利か引き分けに持ち込んでいる。現在負けなしのドルトムントはブンデスリーガで首位に立ち、6位の王者バイエルンに勝ち点4差。弱冠18歳のイングランド代表FWジェイドン・サンチョは、欧州トップリーグでここまで最多の9アシストを数え、新加入のスペイン代表FWパコ・アルカセルは出場時間81分で6ゴールと、約14分ごとにネットを揺らしている計算だ。
ファブレ監督は、ボックス内での位置取りやFKの際に壁が飛ぶタイミングを指示するなど、細部に目を光らせることで有名。そんな同監督が試合中に取ったメモには、今“必要な情報”がさぞかし細かく綴られているのだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)