元イングランド代表MFキャリック、09年CL決勝後のうつ病告白 「奇妙な気分だった」
09年CL決勝のバルセロナ戦でパスミスから失点「僕のキャリアで最悪の出来事」
マンチェスター・ユナイテッドでコーチを務める元イングランド代表MFマイケル・キャリックが、2009年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝・バルセロナ戦後にうつ病に苦しんでいたことを告白した。「本当に奇妙な気分だった」と振り返っている。
昨季限りで現役を引退し、ジョゼ・モウリーニョ監督のコーチングスタッフの一員となったキャリック。正確無比のパスで攻撃を組み立てる司令塔として、2006年から12年にわたってプレーした。
そんなイングランドきっての名手は、試合でのミスをきっかけにうつにくるしんでいたと英紙「タイムズ」で明かした。きっかけは2009年のCL決勝バルセロナ戦。ユナイテッドは0-2で敗れたが、先制点の場面はキャリックのパスを元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現J1ヴィッセル神戸)がインターセプトし、FWが元カメルーン代表FWサミュエル・エトーにつないで生まれたものだった。
「あれは僕のキャリアのなかで最悪の出来事だった。なぜあんなことが起きたのかは分からない。僕はキャリア最大とも言えるゲームで自分自身にがっかりしてしまったんだと思う。まるでうつ状態のようになっていたよ。本当に落ち込んだ。今にして思えば、あれがうつってことなんだろうね。その時一回きりじゃなかったから」
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