バイエルン不振の理由は監督の権威失墜? 選手のリスペクトに欠ける行動を独紙指摘
4戦未勝利の危機的状況、コバチ監督への逆風が強まる
ドイツ王者バイエルンは、現地時間6日に行われたドイツ・ブンデスリーガ第7節のボルシアMG戦に0-3で完敗し、UEFAチャンピオンズリーグを含め、4戦未勝利となった。危機的状況に陥った理由はいろいろ考えられるが、その一つに、今季就任したニコ・コバチ監督が選手からリスペクトされていないことがあるという。ドイツメディア「SPORT BUZZER」が報じている。
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ブンデスリーガでは7戦を終えて4勝1分2敗とし、6位に甘んじているバイエルン。このレベルのチームに要求される戦績をはるかに下回り、国内メディアは危機的状況だと盛んに報じている。
こうしたなか、ドイツ紙「ビルト」はコバチ監督がチーム内で権威を維持できていないことが失速の理由と報道。その例として、選手たちが携帯電話禁止令を気にかけていないことを挙げた。コバチ監督は今季開幕時、チーム力の向上と一層の団結を目指してロッカールーム以外での携帯電話使用を禁止。従わない選手が数人いたため、禁止令に背いた場合は罰則も設けるとしていた。ところが、選手たちは結局これに従っていないのだという。
バイエルンでの指揮官の権威失墜と言えば、昨季の事態が思い起こされる。同クラブは昨年9月、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節でパリ・サンジェルマン(PSG)に0-3で敗れた翌日、カルロ・アンチェロッティ監督(現ナポリ監督)を電撃解任したが、その背景には選手たちとの不和があったとされている。多くの選手がウリ・ヘーネス会長に直接苦情を申し立て、それが解任につながったというのだ。
コバチ監督に対してはまだ、選手の間にそのような動きはないようだ。また、ヘーネス会長も「今後数週間に何があっても」コバチ監督を支えると語っており、電撃解任はないとの見方が強い。それでもなんとかして現状から脱出しないと、コバチ監督への逆風はますます強くなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)