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名門インテル再建を遅らせる元凶となった1月の後悔とは
半年前にポドルスキ、シャチリ、サントンがいずれも戦力外
そして、約半年が経った今、獲得した4人の選手のうち3人がすでに構想外になっている。ポドルスキはトルコのガラタサライへの移籍が決まった。シャチリも、ストークへの移籍が最終段階になっている。サントンは移籍先こそ決まっていないが、ロベルト・マンチーニ監督からは構想外を告げられ、移籍先が決まるのを待っている状態にある。
マンチーニ監督は、解任されたワルテル・マッツァーリ監督の後を継ぐ形で11月に就任した。シーズン前の移籍市場は前任者の意向が反映されるものであったため、1月の移籍市場は自身のチームに必要なピースを揃えるための期間だった。しかし、実に75パーセントの選手を次の移籍期間で構想外にしている。そういった意味でも、フロントを含めた移籍戦略が失敗に終わったという評価は免れない。
今夏の移籍市場では、フランス代表MFジョフリー・コンドグビアを争奪戦の末に獲得。ブラジル代表DFジョアン・ミランダや、スペイン代表DFマルティン・モントーヤも獲得した。一方で、長友を含む大量のメンバーがリストラ対象とされ、大きくチームを入れ替えようとしている。
しかし、今夏の移籍市場におけるオペレーションが正解であったかどうかは、シーズンが進んでいく内に判断されるものだ。2回、3回と続けて移籍市場で失敗を繰り返せば、当然チームの成績はとんでもない下降線をたどることになる。名門復活を目指すインテルにとって、この夏の移籍市場での動きが成功するかどうかは、欧州のカップ戦への出場権獲得や優勝争いに再び顔を出すためにも、大きなターニングポイントになっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images