「夢の終わり」 伊紙がイブラ残留を報道、ミランの悲願はかなわず

代理人が終結宣言

 パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、ミランへ帰還するのかどうかは、今夏の移籍市場における大きなテーマの一つだった。ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長もイブラ帰還を「悲願」として、この移籍期間の間に多くの手を打ってきた。
 しかし、その悲願は現実とならないようだ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、「夢の終わり」という見出しで報じている。
 イブラヒモビッチの代理人であるミーノ・ライオラ氏は、オランダのテレビ局でインタビューに応じ「ズラタンの移籍はない。彼はPSGにとってあまり にも重要な存在だ」と、イブラの移籍問題の終結を宣言したという。
 ガゼッタ紙によれば、この短い言葉だけでなく、イブラ自身がPSGのナーセル・アル・ヘライフィー会長と会談し、確実にPSGに残留することを語ったという。契約更新の問題は今の時点で無く、この点については再度話し合いを持つことになったとしている。
 「これによってミランの夢は終わった」と、ガゼッタ紙は報じ、シニシャ・ミハイロビッチ監督は頭の中からそのオプションを外さなければいけないとしている。ミランはここ数日で中盤の補強への動きを活発化させ、サンプドリアのMFロベルト・ソリアーノやインテルのMFマテオ・コバチッチ獲得への動きを進めているという。その一端に、今回のイブラ残留宣言が絡んでる のかもしれない。
 一方で、ガゼッタ紙は「ミランは常に窓の前に立っている」として、イブラの状況が変化すればすぐにでも迎え入れる姿勢を取り続けるのは変わらないとしている。今回の代理人による残留宣言で、カリスマFWの移籍問題にも一つのメドがついたと言えるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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