レスター人種差別男と岡崎の関係は「全てOK」 社会問題収束へ指揮官強調

ラニエリ監督「ジェイミーが慎司と話し合った」

 イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディは、レスター市内のカジノで東アジア人と思わしき男性客に向かって人種差別的な発言を行い、社会問題と化していた。解雇も含めた厳罰処分もあり得ると報じられていたが、レスターのクラウディオ・ラニエリ監督はこうした報道を否定。ヴァーディがチームにとどまると公言した。英地元紙「レスター・マーキュリー」が報じた。
 ヴァーディはプレミアリーグ開幕戦サンダーランド戦で先制点を挙げるなど4-2の勝利に貢献した。前線で日本代表FW岡崎慎司と2トップを組んだストライカーは、市内のカジノで「ジャップ」という人種差別用語を連発。その動画が公開されたことで問題となっていた。ヴァーディは自らの行為を謝罪し、岡崎もこれを受け入れていた。
「状況は全てOKだ。ジェイミー(・ヴァーディ)は、間違いを犯したとして、すべての人に謝罪した。我々は前に進んでいる。クラブももう問題はないとしている。彼の解雇はないよ。彼は次の試合(ウェストハム戦)も先発するだろう」
 ラニエリはこのように語り、引き続き信頼を寄せていることを明かした。岡崎との間にもわだかまりは存在しないようだ。
「ジェイミーと慎司が話し合ったことも知っている。彼らの間には何も問題はないよ」
 4得点を挙げて、開幕白星スタートを切ったレスター。サンダーランド戦では岡崎とヴァーディもいいコンビネーションを見せ、幸先いい走り出しとなった。今回の問題でクラブに一抹の不安がよぎったが、騒動は収束に向かっているようだ。ヴァーディと岡崎は、互いに信頼関係を築き、名コンビとなることはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング