Jリーグ史に残る快足FWエメルソンの凄み 浦和DF平川が証言…「いつも7割」の真実
何よりも相手を悩ませた圧倒的スピード 「あれが敵に回ったら脅威だろうなといつも感じていた」
平川は“超特急”とも称されたエメルソンのスピードを懐かしんでいた。カウンターで抜け出した場面など、ドリブルをしているエメルソンの方が追いかけている相手DFよりも速いんじゃないかという場面を何度も目にした。とにかくシュートが枠に飛んで威力もある。さらに、難しい体勢でも力のあるボールを飛ばすという意味では、相手を悩ませる存在だった。
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だからこそ平川も、「後ろから見ていて、ピッチの中であれが敵に回ったら脅威だろうなといつも感じていましたね」とほほ笑んだ。
一方で、ピッチ外でも多くの話題を提供した選手だった。シーズンの初めでキャンプに遅れてくるのは日常茶飯事で、練習への遅刻も多い。それでも当時の浦和の戦力を考えれば、ペナルティーとしてチームから外してばかりもいられない。ベテランになった平川は「監督たちは非常に苦労したと思いますよ。プライベートで違反を繰り返すけど、使うのかどうかと」と、問題児とも称されたエメルソンの行動を懐かしんだ。
さらに、Jリーグを騒がせたのは年齢詐称事件。当初は1981年生まれだったはずが、いつの間にか78年生まれだったことが判明した。79年生まれの平川は「年下だと思っていたら途中から年上に変わってね(笑)」と、当時を思い出して笑っていた。