今後の処遇は未定

　騒動の発端はプレミアリーグ開幕戦のスウォンジー戦に起こった。カルネイロ医師は、2-2と同点で迎えた試合終盤、GKティボー・クルトワの退場によって10人となっていたにもかかわらず、MFエデン・アザールがピッチに倒れると、即座にピッチへと駆け込んだ。その行為が、モウリーニョ監督の逆鱗（げきりん）に触れてしまった。ただでさえ数的不利の状況で、医師が治療のためピッチに入れば、アザールは一度ピッチの外に出ることを余儀なくされる。指揮官はそうした状況を指し、「もっとフットボールを理解しなければいけない」とテレビの前で語っていた。
　ロジャース氏は、選手を守るために取ったメディカルスタッフの試合中の判断に対しては理解を示し、あくまで問題は、その後のカルネイロ医師の軽率な行動だったと話している。
　次節のマンチェスター・シティ戦から、カルネイロ医師はベンチ入りメンバーからも外れる事となった。これが一時的な措置なのかはまだ明らかとなっていない。4年間にわたり、チームを支えてきた彼女は今後どのような処遇となるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images