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インテル長友去就問題、伝説の悪童の導きで決着か?
サンプドリア移籍の親友カッサーノが長友勧誘か
インテルの日本代表DF長友佑都の去就問題はイタリアのホットトピックの1つとなっている。一時期はトルコの強豪ガラタサライへの移籍が決定的とまで報じられたが、交渉は暗礁に乗り上げたままになっている。最近は、イタリア国内で西部の港町ジェノバに本拠地を構えるジェノアとサンプドリアの両クラブによる、「ジェノバ長友ダービー」が繰り広げられていると伝えられている。
ところが、そのどちらへの移籍の可能性が高いのかとなると、イタリアの地元メディアでも2つに割れている。
まず、「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ジェノア行きの可能性を推している。ロベルト・マンチーニ監督がジェノアのアルゼンチン代表MFディエゴ・ペロッティを高く評価していて、獲得を望んでいるとしている。ペロッティは先日契約延長を果たしたばかりだが、インテル側は長友プラス700万ユーロ(約9億円)でのオファーをジェノア側に提示するとしている。ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は先日、長友の獲得について構想があった事を認めたが、「現段階では違う考えだ」とも語っていた。
一方で、サンプドリアが有力だとしているのが、「コリエレ・デラ・セーラ」だ。ワルテル・ゼンガ監督の下で、シーズン開幕からレギュラーポジションが与えられるだろうとしている。また、インテル専門のニュースサイトである「FCインテルニュース」では、「カッサーノがサンプドリアへの復帰を決めたことで、親友であるユウト(長友)にとってサンプドリアは有力な選択肢になる」と、ピッチ内外に渡ってインテルで良好なコンビになっていた元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノの存在が影響を与えると見ている。
ロベルト・マンチーニ監督が「移籍市場? 誰が来て誰が出ていくか様子を見ようじゃないか。まあ、多くの選手が出ていかなくてはいけないんだがね」と12日のTIMカップ後に語り、インテルからは移籍市場閉幕までに大量リストラが予想される。長友も早い時期から「放出する必要のある選手」と報じられてきたが、8月も半ばまで進んだ。残り3週間弱の移籍市場の中で、長友の引っ越し先はジェノバに決まるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images