マンU最強の資金力 ユニフォームスポンサー収入で年間237億円

プレミアダントツ首位 2位チェルシーの1・7倍

 

 世界のフットボールの世界で最も競争力の高いと呼ばれるプレミアリーグで、最も価値のあるユニホームを持つのは一体どのチームなのか。米ESPNは「最も価値のあるユニフォーム」と題した特集で、プレミアリーグ各クラブのユニホームの価値をサプライヤーと胸スポンサーの契約による金額で格付けしている。
 1位はダントツでマンチェスター・ユナイテッドとなった。今夏からアディダスと10年間、総額7億5000万ポンド(約1455億円)という異例の大型契約を締結。これだけでも衝撃的な金額になるが、クラブは昨季から米の自動車メーカー、ジェネラルモーターズのブランドの一つ「CHEVROLET(シボレー)」と胸スポンサー契約の結んでいる。こちらも7年契約と長期契約で、7年総額3億2900万ポンド(約638億円)。ユナイテッドはこれらのスポンサー契約だけで、年間1億2200万ポンド(約237億円)を手にすることとなる。
 世界的なブランド力を背景にした巨額なスポンサー収入に支えられ、赤い悪魔は2シーズン連続で大型補強を続けている。1年でパリ・サンジェルマンへと去ったものの、昨季はアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアに5970万ポンド(約115億円)を投じるなど200億円以上をつぎ込んだ。今季も引き続き270億円という選手獲得資金を用意し、ドイツ代表MFシュバインシュタイガー、フランス代表MFシュナイデルラン、オランダ代表FWデパイ、イタリア代表DFダルミアン、アルゼンチン代表GKロメロと次々にタレントを獲得してる。
 2位は日本のタイヤメーカー「横浜ゴム」との契約で話題となったチェルシー。今季からユニホームに「YOKOHAMA TYRES」の文字が刻まれたユニホームで戦っている。その契約は5年間総額2億ポンド(約388億円)。サプライヤーはユナイテッドと同じくアディダスと10年契約を結んでいる。総額は3億ポンド(約582億円)で、これでも十分驚異的な金額だが、サプライヤー契約に関してはユナイテッドの半額以下の数字となっている。年間では計7000万ポンド(約136億円)の収入となる。
 チェルシーと同じくロンドンを本拠地とするアーセナルが3位。2014-15シーズンからプーマと結んだ契約は5年間で総額1億5000万ポンド(約291億円)と見られている。そして胸スポンサーには本拠地スタジアムのネーミングライツも保有する「エミレーツ航空」。こちらも5年間で1億5000万ポンドの契約を結んでおり、合わせて年間6000万ポンド(約116億円)の収入を得ているという。
 以下、今季からニューバランスとの契約を締結したリバプールが4位、一昨季のプレミア王者マンチェスター・シティが5位と続く。
 トップのユナイテッドの圧倒的なブランド力が如実に明らかになるランキング結果となったが、5位シティと6位トットナムとの間にも、2倍の差が付く結果となっている。
 ランキングは以下のとおり。(金額は年間のスポンサー収入。※はサプライヤー契約の金額が非公開)
1位 マンチェスター・U 1億2200万ポンド(約237億円)
2位 チェルシー 7000万ポンド(約136億円)
3位 アーセナル 6000万ポンド(約116億円)
4位 リバプール 5300万ポンド(約103億円)
5位 マンチェスター・シティ 5200万ポンド(約101億円)
6位 トットナム 2600万ポンド(約50億円)
7位 エバートン 1130万ポンド(約22億円)
8位 アストン・ビラ 875万ポンド(約17億円)
9位 ニューカッスル 600万ポンド(12億円)※
10位 ウェストハム 570万ポンド(約11億円)※
11位 サンダーランド 500万ポンド(約9億7000万円)※
12位 スウォンジー 400万ポンド(約7億8000万円)※
13位 ストーク 300万ポンド(5億8000万円)※
14位 ワトフォード 140万ポンド(約2億7000万円)※
15位 ウェストブロム 120万ポンド(約2億3000万円)※
16位 レスター 100万ポンド(1億9000万円)※
16位 ノーウィッチ 100万ポンド※
16位 サウサンプトン 100万ポンド※
19位 ボーンマス 75万ポンド(約1億4500万円)※
19位 クリスタル・パレス 75万ポンド※

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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