欧州におけるスペイン勢の絶大な優位性 UEFAタイトルトップ3独占

2位セビージャはヨーロッパ・リーグで無双状態

 これに続くのが、意外にも今季スーパーカップでバルサと対峙したセビージャだ。リーグ戦ではバルサ、レアル・マドリード、アトレチコ・マドリードら後塵を拝するものの、特にヨーロッパ・リーグでの圧倒的な優位性は際立っている。

 05-06シーズンと06-07シーズンにはUEFAカップ(当時)を連覇した。さらにヨーロッパリーグと名称が変わった後の13-14シーズンと14-15シーズンにも連覇を果たすなど、史上最多4度の優勝回数を誇る。今季のスーパーカップではバルセロナとの打ち合いの末敗れたが、06年大会では3-0でバルサを下している。

 13-14シーズンにリーガを制したアトレチコも欧州にその名を刻んでいる。FWディエゴ・フォルランが活躍した09-10シーズンと、ディエゴ・シメオネ監督が就任し、ラダメル・ファルカオらを擁した11-12シーズンにEL優勝。欧州スーパーカップでもインテル、チェルシーから白星を挙げている。

 欧州の舞台ではなかなか勝てていなかったレアルも13-14シーズンについにCLを制覇。翌シーズンのスーパーカップではセビージャに2-0で快勝し、トロフィーを掲げている。それぞれ、実に12シーズンぶりとなる欧州でのタイトル獲得だった。トップ3を独占したリーガ勢の欧州内での優位性は圧倒的となっている。

 10年間の欧州を舞台としたタイトル獲得数は以下の通りとなっている。

1位 7度 バルセロナ(CL05-06、08-09、10-11、14-15、スーパー杯09、11、15)
2位 5度 セビージャ(UEFA杯05-06、06-07、EL13-14、14-15、スーパー杯06)
3位 4度 アトレチコ・マドリード(EL09-10、11-12、スーパー杯10、12)
4位 2度 レアル・マドリード(CL13-14、スーパー杯14)
バイエルン・ミュンヘン(CL12-13、スーパー杯13)
チェルシー(CL11-12、EL12-13)
ミラン(CL06-07、スーパー杯07)
ゼニト(EL07-08、スーパー杯08)
5位 1度 インテル(CL09-10)
マンチェスター・ユナイテッド(CL07-08)
ポルト(EL10-11)
シャフタール・ドネツク(EL08-09)

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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