ファン・ハールはブラジル人嫌い? マンU退団のサイドバックが語る

「彼は僕を嫌いだった。ブラジル人が理由かは分からない」

 うわさについては明言をしなかった一方で、自身は監督からの信頼を得らず、好意を持たれていないことは実感していた。
「これまで彼があまりブラジル人選手を好きではなかったという過去があることは知っているけど、僕には断言できない。でも彼が僕を好きではなかったということは分かっているよ。僕がブラジル人だからなのかは分からないけどね」
 昨季のユナイテッドでは主にサイドMFとして起用されてきたエクアドル代表のアントニオ・バレンシアが右サイドバックで起用されることが多かった。出場機会を減らしたブラジル人サイドバックは、アレックス・ファーガソン元監督時代がキャリアの最高期だったと振り返っている。
「ファーガソン監督が去った2012-13シーズンは完ぺきなシーズンを送った。僕はほとんどの試合でプレーをした。(リーグ)チャンピオンにもなれたし、あれが僕のベストのシーズン。彼とは最高の関係を築くことが出来た」
 それに対し、ファン・ハール監督との関係については「至って普通だったよ。彼には彼の選択や意見がある。それぞれ違う意見があるんだ。監督は監督。僕は監督の意見を尊重するし、今後もそうしていくつもりだよ」と語った。
 そのオランダ人指揮官は強烈な個性から、過去に共に指導した選手や対戦相手などと確執が伝えられることも多いが、ラファエウは意見の違いと受け入れ、崇高なプロ精神を強調していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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