鹿島DF内田篤人、ACL初制覇へ「説教ですね」 8年半ぶり劇的ゴールも序盤2失点に苦言
水原三星とのACL準決勝第1戦、殊勲の後半AT弾も第2戦へ気を引き締める
鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人は、3日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、水原三星をホームに迎えた第1戦で試合終了間際に劇的な決勝ゴールを決めた。
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右サイドバックで先発した内田にも、チームにとっても悪夢の立ち上がりだった。まずは前半2分にコーナーキックをニアサイドで触ってコースを変えられると、ゴール前で守っていた内田が肩に当てたボールがオウンゴールになった。同6分には左サイドでのボールロストから、相手FWデヤン・ダムヤノビッチに角度のないところから決められた。わずか6分でアウェーゴール2点を含むビハインドを背負った。
それもあり、内田は自身の決勝ゴールによる3-2の劇的な逆転勝利にも「早い時間帯に2失点したので、説教ですね」と厳しい言葉を残した。
鹿島は前半にオウンゴールで1点を返すと、後半38分にはMFセルジーニョが同点ゴール。そして、最大のドラマが後半アディショナルタイム3分に訪れた。ほぼラストプレーと目された右サイド浅い位置からのFKをセルジーニョがゴール前に蹴り込むと、相手GKがパンチングしたボールを内田がシュート。一度は相手DFに当たって跳ね返ったが、再び内田がシュートを放つと相手に当たってコースが変わりながらゴールへと吸い込まれた。これが劇的な決勝ゴールとなった。
内田は「自分たちで蒔いた種なので、ズルズルこうやって前半戦に勝てずに勝ち点を落としていた。今日は全員で勝利できた」と話し、さらに「運とかチャンスは簡単に転がってこないが、来た時にはそれを逃さないこと」と、経験から来る深みのある言葉を残した。
ドイツで長年プレーして今季鹿島に復帰した内田の日本でのゴールは、2010年3月のACLグループステージのペルシプラ・ジャヤプラ(インドネシア)戦以来。約8年半ぶりの一撃が、クラブ史上初のアジア制覇を狙う鹿島に貴重な初戦の勝利をもたらした。
(FOOTBALL ZONE編集部)