名将ペップ、若手ザネに“集中”を要求 「できなかった時、何が起こるのか…」
昨季公式戦14得点19アシストでもレギュラーをつかめない激しいポジション争い
マンチェスター・シティのドイツ代表MFレロイ・ザネは、ペップ・グアルディオラ監督のチームにおける重要なピースとなっている。序盤戦にスタメンを外された時期もあったが、ここにきてレギュラー定着の兆しが見えている。指揮官はそんな22歳のレフティーに「集中」を求めていると英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
昨季の圧倒的なパフォーマンスから今年はさらなる飛躍の一年になると見られていたザネだが、ロシア・ワールドカップではまさかのメンバー外。そして、シティでもスタメン落ちの日々が続いた。試練の時期を過ごしてきたが、ここ3試合は先発起用されて1得点2アシストと復調した。
ペップ監督もザネのパフォーマンスに一定の満足感を示している。
「彼は前回のゲームで非常に良かった。レロイは我々にとって重要な選手だったし、今も重要な選手、そしてこれからも重要になるだろう」
スペイン人指揮官は手放しで称賛の言葉を送ったが、その一方で緊張の糸を緩めてはいけないと警告する。そこはタレント軍団のプレミアリーグ王者。一瞬の気の緩みを見せれば、出場機会の減少につながる。指揮官の言葉には厳しさもにじむ。
「しかし、我々の職業は大変な努力を要するものだ。日々、自分のベストを尽くす必要がある。彼(ザネ)はここ2、3試合素晴らしかった。私は全ての選手に集中してほしいと思っているし、それができればなんの問題もない。もしそれができなかった時、何が起こるのか彼らはよく分かっているはずさ」
昨季は公式戦全体で14得点19アシスト。これだけの成績を残したザネでさえ、不動のポジションを掴むことはできていない。気の緩みを見せる余裕などない強烈なポジション争いのなかで、ザネはさらなる成長を遂げることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)