マンU移籍が騒がれるペドロが残留を希望 「いつだってバルサのファン」

存在価値を証明

 マンチェスター・ユナイテッドが獲得を望むバルセロナFWペドロ・ロドリゲスは、11日のUEFAスーパーカップで、チーム5点目となる決勝ゴールを決めた。6冠達成を目指すバルセロナの救世主となった小柄なウインガーは試合後、クラブへの愛情を語り、残留希望を宣言した。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 試合開始から115分が経過。4-4と互いに得点を奪い合った激闘に終止符を打ったのは延長前半の途中から出場していたペドロだった。この日、直接FKを2本決めていたFWメッシがエリアすぐ外の位置で再びFKのチャンスを得る。このシーンではシュートが一度は壁に当たったが、跳ね返りをもう一度狙った。GKベトにセーブされるも、こぼれ球にペドロが素早く反応。左足で豪快に蹴りこみ、ネットを揺らした。
 メッシ、スアレス、ネイマールというバルサの最強トリオ“MSN”の存在で、昨季は出場機会を失った男が意地を見せた。このオフは再三退団のうわさが報じられ、最近ではユナイテッド移籍かと伝えられる中、本人がその心境を明かした。
「スポーツディレクターは僕が退団したがっていると言った? それはないよ。僕は彼とはほとんど話していない。僕は会長やその他の数人と話した。先発で試合に出たい僕にとっては難しい状況だ。それでも、僕はここに残りたい。何が起こるかは分からないけど、僕はいつだってバルサのファンだ」
 選手として求めるのは、試合に出場すること。2009年当時も、3冠王者として臨んだシャフタール・ドネツク(ウクライナ)とのスーパーカップで、同じく延長115分、それも決勝点となるゴールを決めていたペドロ。運命的な一撃でチームを再びタイトルに導き、自身の価値を証明してみせた。

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