槙野が口にした危機感 東アジア杯未勝利に「全てで物足りなさ感じた」
Jリーグでレベルアップ誓う
東アジアカップで3戦全てにフル出場したDF槙野智章(浦和)は、10日に帰国すると、すぐに浦和のトレーニングに合流した。
そして、練習後の取材で危機感をあらわにしていた。バヒド・ハリルホジッチ監督の就任以来、大きな信頼を集めてセンターバックで起用され続けている。それだけに、今大会における3戦未勝利で最下位という結果に責任を感じつつ、国内組のみでプレーした大会での結果に厳しい表情と言葉で語った。
「(結果が出ず)大きな批判を受けないといけない。Jのレベルの低さ、日本人の弱さが出たと思う」
大会前には「国内組の熱いプレーを良いなと思ってもらって、Jリーグを見たいと思う人を増やせれば」と、日本代表活動をJリーグの盛り上がりにつなげたいと語っていた。一方で、その結果はかえってJリーグに逆風を与えるようなものになってしまった厳しい現実がある。自身にとっても、今後のハリルジャパンに生き残っていくための危機感が強まった大会になった。
「今度は、浦和の一員としてやらないといけない。個人的にはまだまだやらないといけないと感じた。Jでレベルアップをしなければと。戦術、フィジカル、メンタルすべてに物足りなさを感じた」
浦和はファーストステージを無敗優勝したものの、セカンドステージは苦戦。5試合で勝ち点5の14位と、苦境に立たされている。再開初戦となる12日の新潟戦は、中国からの移動を含めて中3日という厳しい日程になるが、槙野自身に休むつもりはない。「課題が見つかったことが良かった」と語る男は、リーグで反転攻勢を目指すチームを引っ張ることを誓っていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images