ハリル体制初出場の西川、東アジア杯2試合フル出場は「貴重な経験」
結果は反省も充実した時間
東アジアカップでハリルジャパンの一員として2試合に出場したGK西川周作(浦和)は、Jリーグのシーズン真っただ中に行われた今大会とそれに連なる日本代表活動について「非常に充実した時間を過ごした」と、トレードマークの笑顔を見せながら語った。
バヒド・ハリルホジッチ監督が就任して以来、常に日本代表に招集されてきたが、ピッチに立ったのは今大会初戦の北朝鮮戦が初めてとなった。そして、続く韓国戦もスタメン起用。2010年に就任のアルベルト・ザッケローニ監督の時代からコンスタントに招集されてきたが、GKには川島永嗣という大きな壁が存在したため、2試合連続でゴールマウスを守るのは経験として重要なものになったようだ。
「結果は勝利できなかったけど、手応えを感じて戻ってこられた。僕自身は、代表で連続して出ることがなかったので貴重な経験になった」
特にゴール前のピッチ状態がひどく、積極的にバックパスを受けて攻撃に関わる自身の長所は出しづらい状況にあった。北朝鮮戦は2失点、韓国戦は1失点したが、北朝鮮戦のシュートはPKよりも近いような距離からシュートであり、韓国戦はPKによるものだった。GKとしてやれることはやった大会だったと言えるだろう。
以前から、「レッズからもっとたくさんの人数で代表に呼ばれたい」と語っていただけに、途中離脱になったMF柏木陽介を含む5選手が招集されたのは大きな励みになっている。「武藤(雄樹)も2ゴール決めた。次の新潟戦(12日)に出られるように準備したい」と、早くも頭は浦和での戦いに切り替わっていた。次の日本代表活動では、正確無比な低弾道パントでカウンターの起点になるプレーでもアピールしたい。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images