スペイン代表FWコスタ、受難の日々を回想 「チェルシーへ行ったのは失敗だった」
チェルシーのコンテ前監督と反りが合わず、2017-18シーズン前にメールで戦力外通告
スペイン代表FWジエゴ・コスタは2017年にチェルシーでアントニオ・コンテ監督(当時)から戦力外扱いとされ、アトレチコ・マドリードへ復帰した。古巣復帰で輝きを取り戻したストライカーは「チェルシーへ行ったのは失敗だった」と受難の時を振り返った。スペイン紙「マルカ」が報じている。
コスタは2014年にアトレチコからチェルシーへ移籍。1年目から20得点を挙げるなどすぐにプレミアリーグの水に慣れ、2度のリーグ優勝とリーグカップ制覇を経験している。 しかし、コンテ前監督とは反りが合わなかった。イタリア人指揮官はコスタを構想外とし、2017-18シーズン前のオフシーズンにメールで戦力外を言い渡された。
その後、夏の移籍市場終了までに移籍は決まらなかったが、コスタはチェルシーへの合流を拒否して母国ブラジルに滞在。紆余曲折の末、17年9月末にアトレチコ復帰が決定した。選手登録の関係上、半年は練習参加のみで、18年1月からアトレチコの一員として再スタートを切っている。
アトレチコと、チームを率いるディエゴ・シメオネ監督を敬愛するコスタ。インタビューではチェルシー移籍は失敗だったと断言した。
「僕にとっては非常に問題の多い瞬間だったが、私の責任ではなかった。みんないろいろなことを言っていたが、時間が全てを適切な場所に運んでくれた。チェルシーへ行ったのは間違いだった。原因は彼らの物事の進め方にあった。チョロ(シメオネ)は真っ直ぐな性格の監督で、彼が誰かのことを嫌いだとしても、それを明確にして物事を円滑に進めていた。チェルシーでは真逆だったんだ」
アトレチコ移籍が決まる17年夏、コスタはチェルシーからBチームでプレーするために復帰要請を受けたが、それに応じなかった。「アトレチコに戻ることははっきりしていた」と当時の心境を振り返っている。
アトレチコを「我が家」と語るストライカーにとって、ロンドンでの生活は苦い記憶となっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)