デル・ピエロの華麗な“左45度”芸術弾、ユーベ公式が再脚光 「崇高だ!」「真の怪物」
95-96シーズンのCLで決めた一撃の動画を公式ツイッターに投稿
歴史に残る「ファンタジスタ」として、日本でも高い人気を誇った元イタリア代表MFアレッサンドロ・デル・ピエロは、1993年から2012年まで名門ユベントスでプレーし、栄光の背番号10をつけて数々のゴールを決めてきた。特に「デル・ピエロ・ゾーン」と呼ばれるゴール左45度から、美しいシュートを決めてきたが、ユベントス公式ツイッターは1995年に生まれた伝説の一撃を回顧。「ゴールの芸術」と改めて賛辞を送っている。
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デル・ピエロがユベントスで頭角を現したのは、チームが9年ぶりにスクデット(セリエA優勝)を獲得した94-95シーズンだった。マルチェロ・リッピ監督(現・中国代表監督)の信頼を獲得し、リーグ戦で29試合8得点を記録。すると翌シーズン、ポジションを争っていた元イタリア代表MFロベルト・バッジョがACミランへ移籍したため、伝統の背番号10を受け継いだ。
今回、ユベントス公式ツイッターが95年9月27日に生まれたゴールとして回顧したのは、そんな名実ともにエース格となった当時20歳のデル・ピエロが決めた芸術弾だ。舞台はUEFAチャンピオンズリーグのステアウア・ブカレスト戦。左サイドで右後方からの浮き球パスを、走りながら右足アウトサイドでピタリと足もとに止めると、一度またぎフェイントを入れて追走してきた相手DFと、ペナルティーエリアの角で対峙した。そして次の瞬間、柔らかなキックフェイントからカットインを図り、流れるような動作で右足を一閃。美しい弧を描いた一撃は、相手DFとGKの頭上を越えてゴール右上隅に吸い込まれた。
後に「デル・ピエロ・ゾーン」と称される角度からの芸術的な一撃を、ユベントス公式ツイッターは動画付きで「ゴールの芸術」と紹介。返信欄にはファンから「すごい」「崇高だ!」「忘れられない」「デル・ピエロはビアンコネロの真の怪物!!!」
など称賛の声が相次いでいた。
あれから23年、現役を退いたデル・ピエロは先日来日し、23日に行われたJ2第34節のFC岐阜対東京ヴェルディ戦に来場。岐阜のマスコットキャラクターであるギッフィーとのFK対決では、「デル・ピエロ・ゾーン」からのシュートも披露した。親日家としても知られるファンタジスタの華麗なプレーの数々は、今も多くのファンを魅了してやまないようだ。