「史上最もハイレベル」なJ1残留争いの行方は? 直近5試合の“勢い”から最終順位を大胆予測
直近5試合の勝ち点の平均から最終勝ち点を算出すると…
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[DATA-2]は現在の各チームの“勢い”から残り試合の獲得勝ち点を予測し、最終順位を示したものだ。表項目の「直近平均」とは、直近5試合の勝ち点を平均した数値。8月下旬以降の各チームの“勢い”を表したこの数字に、残り試合数を掛け合わせて勝ち点を算出し、現時点の勝ち点を加えると、最終順位は優勝争い、残留争いともに変動が起きていることが分かる。
優勝争いは接戦ながら1位川崎フロンターレ、2位サンフレッチェ広島となった。川崎は第27節で、ワールドカップ中断明け以降、勢いに乗っていた名古屋グランパスに3-1と快勝し、直近5戦で3勝1分1敗と好調を維持している。現時点では首位広島を勝ち点「3」差で追う川崎だが、今回の計算による最終獲得勝ち点は「67」で、広島の「65.8」を上回った。
また、3位鹿島アントラーズ以降は数珠つなぎのような勝ち点差で並び、前半戦に大苦戦して一時は最下位も経験した名古屋は、第19節以降に7連勝を達成したこともあり、9位フィニッシュとなった。
一方、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの加入やフアン・マヌエル・リージョ監督の招聘に成功したヴィッセル神戸だが、直近5試合は1勝4敗と大きく負け越しており、このままだと残留圏内ギリギリの15位でシーズン終了を迎えてしまう。一時はAFCチャンピオンズリーグ出場圏内も見えていただけに、“計算上”では悪夢のような急落ぶりが予想されている。
また、今夏に来日したもう一人のビッグネーム、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを擁するサガン鳥栖は、直近5試合を2勝2分1敗と勝ち越しており、13位へと順位を上げて残留予想となっている。
そして残念ながら現時点での残留ライン(15位以上)を下回った3チームは、プレーオフに回る16位がジュビロ磐田、降格圏の17位が柏レイソル、18位がV・ファーレン長崎となった。第27節終了時点で暫定11位の磐田だが、直近5試合は1勝2分2敗と失速気味。最終予測勝ち点で、15位神戸とはわずか「0.2」という僅差だが、まさかの16位転落となっている。
もちろん、ここで示したのはあくまでも机上の計算によって算出されたもの。時に予想を超えるドラマが生まれるのも、Jリーグの大きな魅力となっているが、例年以上の混戦となっている残留争いの定点観測は、“J1クライマックス”の楽しみの一つになりそうだ。
(Evolving Data)
Evolving Data
日本初のサッカー選手データメディア。現在はチームや選手のバイオリズムに加え、選手の人生を踏まえた選手名鑑を作成中。データを活かした『パラメータ』に加え、オウンドメディア内でのライブ配信も行う。
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