チェルシーMFアザール、同僚懇願で決勝弾 リバプール戦で途中出場ゴールの秘話告白
リーグカップ3回戦リバプール戦で2-1勝利 アザールが明かしたベンチでの逸話
チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールが現地時間26日に行われたリーグカップ3回戦のリバプール戦に途中出場し、驚異のドリブルスキルとスピードを生かしたスーパーゴールで決勝点をマークした。途中出場で決定的な仕事をやってきた背番号10は試合後に得点にまつわるベンチでの逸話を明かした。
前半を0-0で終え、迎えた後半11分。ベンチスタートだったアザールはウィリアンに代わってピッチに送り出された。その直後に失点したチェルシーは、その後も温存していたフランス代表MFエンゴロ・カンテ、ブラジル代表DFダビド・ルイスを投入して反撃に出た。
同34分にDFエメルソン・パルミエリのゴールで同点とすると、その6分後にチェルシーの切れ味鋭いドリブルがリバプール守備網を切り裂く。
中盤でパスを受けたアザールは三人のDFに囲まれながらボールをキープして右サイドへ展開した。タッチライン際でリターンを受けると、今度はDF二人の間を強引に突破し、鋭い方向展開でペナルティーエリア内へ侵入。角度のない位置から強烈な右足のシュートでフィニッシュを飾った。
このゴールが決勝点となり、チェルシーは2-1でリバプールに勝利した。強烈な個の力を見せつけたアザールは英衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューで、カンテから得点を懇願されていたと明かした。
「ベンチに座っているときにエンゴロと話していた。そうすると彼は『僕はPKを蹴りたくない。唯一の解決方法は得点することだ』と僕に言ったんだ。僕は自分にできることにトライしただけだけどね」
リーグカップでは90分間で決着がつかなければそのままPK戦で雌雄を決する。0-0の時点で投入されたアザールは、その期待に見事に応えるさすがの役者ぶりだった。次節のリーグ戦でも対戦するリバプールの守備陣に恐怖を植え付けることにも成功したと言えるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)