ゼンガ監督は、こうしたタイプの選手を嫌う指揮官として有名でもあり、今回の「カッサナーテ禁止条項」に発展したとみられる。契約の具体的な中身は明かされていないが、罰金などが設定されているとみられている。
　一方で、フェレーロ会長は、自身のツイッターでサポーターから寄せられた「もう一人のボンバーもとりましょうよ」というつぶやきをリツイートしている。そこには、カッサーノとフェレーロ会長の写真に加えてリバプールで行き場を失っているイタリア代表FWマリオ・バロテッリの写真を入れた3ショットの画像もアップされていた。同サイトでは、フェレーロ会長がバロテッリ獲得を諦めていないのではないかと伝えている。
　もしも、カッサーノとバロテッリの悪童2トップが結成されれば相手にとっては脅威の的になるだろう。一方で、ゼンガ監督にとっては大きな頭痛の種になりそうだ。映画のプロデューサーを務めている実業家であるフェレーロ会長は、いわゆる“派手好き”で有名なだけに、前線のバッドボーイズ結成を夢見ているのかもしれない。