INAC伊藤美紀、原点の故郷凱旋で掲げた“誓い” 「青森県民の選手を代表にも…」
なでしこリーグ初の青森開催ゲームで凱旋「逆にいつもより落ち着いてできた」
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサのMF伊藤美紀は、青森県内で初めて開催された公式戦となった24日の第12節マイナビベガルタ仙台レディース戦(5-1)で故郷凱旋を果たした。中学卒業と同時に青森を飛び出して7年、強豪INAC不動のレギュラーとして攻守に奮闘する姿を見せられたことに、「成長したところを見せられたと思います」と振り返った。
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ボランチとして先発出場した伊藤は、序盤から果敢にボール奪取を狙い、攻撃ではボールを引き出して仕掛けのスイッチを入れた。FW京川舞、MF杉田妃和、MFイ・ミナの得点で4-0とリードを奪って迎えた後半37分には、伊藤を起点としてFW島袋奈美恵のゴールラッシュを締めくくる一撃が生まれた。
出身のおいらせ町はスタジアムのすぐ近くとあって家族や知人が多く駆けつけたなか、あくまで“自然体”を心がけていたという。「気負わず、緊張せず、いつも通りプレーすることだけを考えていました」。思わず力が入ってしまいかねない状況だが、「逆にいつもよりも落ち着いてできた」というあたり、INACで大舞台を経験してきた成長が見て取れる。身長150センチは、この日ピッチに立った誰よりも小さい。それでも、自身よりも10~20センチ大きい相手に怯まず向かっていった。
「体は小さいんですけど、球際の強さ、大きい選手に向かっていく姿勢を見せられたかな、と。(ボランチは)攻撃の始まるスイッチのパスを出している場所でもあるので、前を狙うだけでなく、サイドに散らしたり、ゲームの流れを読みながらプレーすることを求められています。自分なりにバランスを取りながらできたと思いますけど、まだまだ全然ですね」