背信の名古屋コンビ 東アジア杯3試合出場の川又と永井がノーゴール

前線で起点もチャンスも作れず

 大きな期待を背負いながら、武漢の大地に傷跡1つを残すことは出来なかった。東アジアカップの日本代表永井謙佑と川又堅碁(名古屋)というFWコンビは、9日の中国戦でも揃って先発出場したが共に途中交代。今大会の3試合全てに出場した名古屋コンビだが、ともに無得点のまま大会を去ることになった。
 抜群のスピードを誇り、バヒド・ハリルホジッチ監督から全3試合で先発起用された永井は攻守に運動量を示したが、決定機を演出できず。4-2-3-1の右サイドMFで起用されたが、見せ場を作ることは出来ず、ボールロストする場面が目立った。後半39分にはFW浅野拓磨(広島)と途中交代でピッチを後にした。
 
  Jリーグでは7月のリーグ戦で5戦連発中と絶好調で今大会に臨んだ川又も初戦と第3戦で先発起用された。しかし、日本代表の青いユニフォーム姿ではその決定力が影を潜めた。7月度Jリーグ月間MVPにノミネートされたストライカーは存在感を示せず。MF武藤雄樹(浦和)のお膳立てから、GKの1対1の絶好機を得たものの、ゴール前でトラップできず。ゴールに持ち込むことすら出来なかった。興梠慎三(浦和)と後半途中交代した。
 国内組のみの選手編成で臨んだこの東アジアカップ。海外組選手が不在の中、アピールのチャンスとなった名古屋コンビは大きな失望を残した。ハリルジャパンは3試合2分1敗に終わった。1勝も挙げられず、同大会で日本代表初となる最下位という屈辱の責めを負うように、2人は横殴りの大雨の中、うつむいた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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