欧州5大リーグ序盤戦「データ考察」 1本のシュートを最も短時間で放つクラブは?
各国ワースト3には日本人所属クラブの名前も…
ドイツでは王者バイエルン・ミュンヘンが「5分19秒」でトップに立ち、2位のRBライプツィヒが「5分51秒」で3位のホッフェンハイムが「6分8秒」だった。第4節終了時点でバイエルンがリーグ戦で首位に立つ一方、RBライプツィヒは10位、ホッフェンハイムは12位と苦戦している。しかし、シュート精度が高まってくれば一気に結果を残してくる要素があると言えるのだろう。
一方、各国のワースト3にはチラホラと日本人選手所属クラブの名前が見えている。イングランドではFW武藤嘉紀のニューカッスルが「12分4秒」でワースト2位。ポジション争いに苦戦している武藤だが、積極的にシュートを放つ姿勢を見せられると他選手との差別化につながるのかもしれない。また、スペインではMF柴崎岳のヘタフェが「11分27秒」でワースト3位。ここまで先発と途中出場が各1試合となっている柴崎だが、自身のミドルシュートや他選手に好パスを供給してアピールしたいところだ。
ドイツではMF長谷部誠が所属するフランクフルトがワーストで「14分36秒」と、欧州5大リーグでもワースト。概ね、90分間で6本か7本のシュートしか打てていないという厳しい数字だ。これでは4試合を終えて、勝ち点4の13位に低迷しているのも自然なことだと言えるのかもしれない。
もちろん、まだ消化試合数が4試合から6試合程度なだけに、データは断片的なものだ。例えばイタリアのワースト3であるキエーボ、パルマ、フロジノーネの3チームに共通するのは、これまでにユベントス戦を消化していること。完全に押し込まれて攻撃回数が少ない試合が含まれていることが、このランキングに影響した可能性は大きい。
それでも、どれだけスムーズに攻撃をシュートにつなげられているかという意味で見れば、上位にランクされたクラブは良いスタートを切れている面があると言えるはずだ。