元日本代表FW宮市、ザンクトパウリ主将が苦悩吐露に告白 「僕は把握していなかった」
右膝前十字靭帯断裂を克服してインゴルシュタット戦で1年4カ月ぶりの公式戦出場
ドイツ2部ザンクトパウリの元日本代表FW宮市亮が、現地時間21日のリーグ第6節インゴルシュタット戦で1年4カ月ぶりに復帰。途中出場から決勝弾を奪ってチームを1-0の勝利に導いた一方、「現役を続けられるのか、疑問に思うこともありました」と引退も頭をよぎったことをドイツ誌に明かしていた。主将のドイツ人MFヨハネス・フルムは宮市の悲壮な覚悟を把握していなかったという。ドイツの地方紙「Hamburger Morgenpost」が報じている。
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宮市は2015年夏にイングランド1部アーセナルからザンクトパウリに完全移籍したが、直後に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。翌年4月に復帰を果たしたものの、17年6月に右膝前十字靭帯を断裂して再び長期離脱。トップチームの公式戦から遠ざかっていた。
インゴルシュタット戦で今年8月17日のDFBポカール1回戦ヴェーエン・ヴィースバーデン(3部)戦以来となるベンチ入りを果たし、後半25分から途中出場で1年4カ月ぶりのピッチへ。右サイドに入ると、同37分に待望の瞬間が訪れる。
ドイツ人MFエルジン・ゼヒールのロングボールに抜け出すと、飛び出してきた相手GKの隙を突いてバウンドしたボールを頭で合わせ、無人のゴールに流し込んだ。公式戦でのゴールは2016年5月15日のカイザースラウテルン戦で2得点を挙げて以来、2年4カ月ぶり。これが決勝点となり、ザンクトパウリは1-0で勝利した。